淡水パールとは?
河川、湖、沼などの淡水中に棲息する買いからとれる真珠の総称。天然のものでは米国、養殖では中国産がよく知られる。日本でも琵琶湖などで養殖が行われている。
形は一般的に楕円形のものが多いですが、ライス、ドロップ、バロック等さまざまなものがあります。色も天然に出るホワイトはもちろん、オレンジ、ピンク、グレーなどがあります。
淡水パールの魅力
①他のパールに比べて、やわらかくなめらかな輝きを放つ
淡水パールは他のパールとは異なり、やわらかくなめらかな輝きを放つのが特徴です。
この独自の質感が、淡水パールを特別で魅力的なジュエリーにしています。
淡水の環境で長い時間をかけて成長することで、自然の美しさが凝縮された輝きを楽しむことができます。
②ピンクやオレンジなどの可愛らしい天然カラーがある
淡水パールは天然のままで存在する様々な色合いを持っています。
特にピンクやオレンジなどの明るい色調が見られ、これが淡水パールをより可愛らしく、遊び心あるアクセサリーに適している特徴となっています。
③比較的価格が安い
淡水パールは海水で採れるアコヤパール、南洋パールに比べて生産が豊富であり、そのため一般的に価格が手頃であることがあります。
海水パールが基本的に1貝1珠採れるのに対し、淡水パールはひとつの貝から最大数10個のパールを採ることが可能なためです。
リーズナブルなため、カジュアルシーンにも適しています。
④汗に強い淡水パールの頑丈さ
淡水パールは長い年月をかけて成長することで真珠層が厚くなり、比較的汗に強いという特徴もあります。
日常使いにも安心してお楽しみいただけるアクセサリーとして、淡水パールは持続的な人気を発揮しています。
淡水パールと天然パールの違い
淡水パールと他パールの違いは、パールが採れる貝が育つ環境です。
川や湖などの淡水で育つ貝からできるのが淡水パール。
海水で育つ貝からできるのがアヤコ真珠などの他パールです。
淡水パールの寿命は?
湖水や河川などで採取された淡水パールは約30年が耐用年数であると言われています。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の寿命は使用頻度やお手入れの方法によっても変わってきます。
淡水パールのケア方法
①真珠専用ケースの使用
真珠は他のジュエリーと同じく、専用のケースに保管することが重要です。
真珠専用のケースを使い、湿度や温度が一定している環境を心掛けましょう。
湿度が適切であることで真珠は乾燥から守られます。
②使用後の拭き取り
淡水パールは使用後、柔らかい専用のクロスで優しく拭くことが大切です。
これにより、余分な汚れや皮脂を除去し、美しい輝きを保つことができます。
ただし、硬い布やブラシを使用すると傷がつく可能性があるため、注意が必要です。
③紫外線からの保護
パールは紫外線に敏感で、時間の経過とともに変色する可能性があります。
長時間の直射日光や蛍光灯などから避け、真珠専用のケースに保管するか、保管場所を選ぶことで紫外線からの保護ができます。
④過度な汗との接触を避ける
淡水パールは一般的に比較的汗に強い素材とされています。
しかし、パールの素材や輝きを長く維持するために、できるだけ過度な汗への接触を避けることが推奨されます。
汗にはアンモニアや酸が含まれており、これがパールを構成する有機物や炭酸カルシウムに影響を与える可能性があるためです。
淡水パールの歴史について
淡水パールの歴史は古く、中国で始まりました。
13世紀には、江蘇省の淡水湖で淡水パールが収穫され、その後、技術が進化していきました。
19世紀には日本でも淡水パールの生産が始まり、特にビワコや新潟地方が有名です。
パールは自然な美しさと手頃な価格で知られ、世界中で愛されています