▼キーワードは『ファッションと抗ウイルス』
2020年はコロナウイルスの影響で外出が減少しファッションを楽しむ機会が減っています。ファッションを楽しみたいけど、ウイルスは怖い。業界では、そんな人々の「不安」を取り除くために急速に抗菌・抗ウイルス素材、抗菌加工・制菌加工、抗菌機能、抗菌生地などの開発が進んでいます。抗ウイルスには天然繊維・化学繊維どちらが良いのかも今後の需要分岐点になると思います。(どちらが良いかについては、まだ科学的根拠による発表はありません)
2020AWの四大コレクションは”コロナウイルス感染拡大前”に行われていました。そのためトレンド需要も世間と相反する可能性が高いです。いま、世間はトレンドファッションよりも抗菌やウイルス対策を求めているので、2020年は特にデザインアイテムよりも、質や素材、生地にこだわったアイテムに注目が集まりそうです。
この記事のもくじ
【トレンドカラー】ピンク、イエロー、グレー
2020-21A/Wプルミエール・ヴィジョンではピンク、イエロー、グレーが発表されました。2020秋冬トレンドカラーは、コロナの影響による環境の変化が大きいため、心理状況も考慮したカラーに偏りそうです。カラーと心理は相関する傾向なので、前向きな方は明るい色、不安な方は暗い色を着用する傾向にあります。
※プルミエール・ヴィジョンとはパリで開催されるファッションに関するカラーや素材の見本市のこと。
ピンク
2020秋冬トレンド1
参考ブランド:マークジェイコブス(MARC JACOBS)、コーチ(COACH)、ジルサンダー(JILSANDER)、シャネル(CHANEL)、ミュウミュウ(MIUMIU)、フェンディ(FENDI)、プラダ(PRADA)
ピンクは愛情・しあわせ・思いやり・自己受容を意味します。平和的な要素が多いので、2020秋冬は着るひとが多くなるカラーだと思います。原色のピンクではなく、くすんだ色味が取り入れやすいと思います。
イエロー
2020秋冬トレンド2
参考ブランド:マークジェイコブス(MARC JACOBS)、コーチ(COACH)、ジルサンダー(JILSANDER)、シャネル(CHANEL)、プラダ(PRADA)
イエローは希望を意味します。小物などでワンポイントで取り入れると、程よい主張で合わせやすいカラーです。こちらも原色のイエローではなく、少し曇ったようなくすんだ色味が合わせやすいです。
グレー
2020秋冬トレンド3
参考ブランド:マイケルコース(MICHAEL KORS)、プラダ(PRADA)、マックスマーラ(MAXMARA)、フェンディ(FENDI)、スポーツマックス(SPORTMAX)、ステラマッカートニー(STELLAMcCARTNEY)、トーガ(TOGA)
グレーは不安・曖昧・悩みを意味します。不安な状況が続く中で、2020秋冬は着用率も上がるカラーになりそうです。特にグレーを帯びたくすんだカラーがトレンドになりそうです。
【トレンドアイテム】パフスリーブ、ポンチョ、ジャケット、ステンカラーコート
2020秋冬コレクションを見ると、パフスリーブやポンチョがトレンドアイテムになりそうです。2019年からトレンドのジャケットやステンカラーコートも継続します。日本では春夏トレンドのシアーアイテムも引き続き人気になりそうです。他、多機能アイテムなど機能性に富んだアイテムも需要が高まり多く発売されると思います。
パフスリーブ
2020秋冬トレンド4
参考ブランド:フェンディ(FENDI)、スポーツマックス(SPORTMAX)、トーガ(TOGA)、マックスマーラ(MAXMARA)
2020秋冬はスリーブデザインがよく見られました。特に肩回りを強調したパフスリーブが多く、シャツ・ブラウス・ワンピース・ジャケット・コートなど多くのカテゴリで展開されていました。トレンドライクなスタイルが好きな方は新調してみては。
※パフスリーブとは、肩先にタックやギャザーを入れてふんわりと膨らませた袖のこと。
ポンチョ
2020秋冬トレンド5
参考ブランド:マイケルコース(MICHAEL KORS)、イザベルマラン(ISABEL MARANT)
ここ数年、四大コレクションで継続的にポンチョが発表されており海外では既に人気トレンドとなっています。日本では注目されていませんでしたが、2020年はヒットしそうです。例年日本では暖冬が続く中、コートやダウンなどのアウター需要が下がり、逆にローゲージニットの需要が上がっています。このローゲージニットの上に羽織れるアウターとして人気になりそうなのがポンチョです。アウターを選ぶ際はインナーの厚みを考えることが多いですが、ポンチョはアームホールがないので、どのインナーにも対応できます。厳寒にはローゲージニットの上からアウターとしてポンチョを羽織れます。
ジャケット
2020秋冬トレンド6
参考ブランド:ヴェルサーチ(VERSACE)
例年通りジャケットは各ブランドで多く発表されていました。数年前にトレンドになったパワショルのジャケットも復活していました。日本ではパワショルよりもシンプルなジャケットやダブルジャケットが好まれる傾向です。
ステンカラーコート
2020秋冬トレンド7
参考ブランド:マークジェイコブス(MARC JACOBS)
2019年秋冬でトレンドになったステンカラーコートは2020年秋冬も継続します。日本ではトレンチ素材ではなく、メルトンウール素材で大きいボタンデザインが引き続き人気です。
シアー
2020秋冬トレンド8
シアーは2020春夏に大ヒットトレンドになりました。2020秋冬は新しく秋冬カラーのシアーシャツが販売され再度流行りそうです。
マルチウェイニット
2020秋冬トレンド9
最近注目されている多機能アイテムの中でも、特に進化しているのがマルチウェイニットです。昨今ネック周りや前後2wayなど多様なデザインが見受けられましたが、さらにレベルアップしています。
4wayアランニット
2020年秋冬発売のマルチウェイニットです。1着でセーター・カーディガン・ベスト・半袖カーディガンと4つのバリエーションを持つオールシーズン使えるニットです。表情豊かなアランニットに仕上がるようパターンにこだわりました。※『note』に制作過程を綴っていますので是非ご覧ください^^
【トレンド素材】フェイクレザー、フェイクファー、サテン
世界中で加速しているサステナブルの取り組みも相まって、2020秋冬コレクションではフェイクレザー、フェイクファーの使用が多かったです。毎年新たなラグジュアリーブランドがサステナブルの宣言をして取り組んでいるため今後も注目度が高いです。
フェイクレザー
2020秋冬トレンド10
参考ブランド:コーチ(COACH)、ヴェルサーチ(VERSACE)、マルニ(MARNI)、フェンディ(FENDI)、イザベルマラン(ISABELMARANT)、ステラマッカートニー(STELLAMcCARTNEY)、ヴァレンチノ(VALENTINO)、バルマン(BALMAIN)、トーガ(TOGA)
フェイクレザーはPUレザー(ポリウレタン樹脂性)と、PVCレザー(塩化ビニル樹脂性)ともに多く見られました。最近はヴィーガンレザーと呼んでいるブランドも多くなってきています。パンツやスカート、ワンピース、ブルゾン、コート、アウターなど多くのカテゴリで見られました。質感は本革に近づけようとせず、わざとフェイクレザーに見えるような表面加工を施していました。フェイクレザーでパッチワークを施しているブランドもあったので今後は多彩な表現用途になりそうです。
フェイクファー
2020秋冬トレンド11
マイケルコース(MICHAELKORS)、コーチ(COACH)、プラダ(PRADA)、フェンディ(FENDI)、ミュウミュウ(MIU MIU)
フェイクファーは例年通りアウターで使用されり存在感がありました。全身ファーもあれば一部分だけ施されているデザインもありました。世界では注目されていますが、日本では暖冬が続いてほとんど需要がありません。
サテン
2020秋冬トレンド12
参考ブランド:サカイ(SACAI)、バルマン(BALMAIN)
サテンは2020春夏トレンドからの継続です。主にシャツ、ブラウスで使用されていました。秋冬カラーの発売とともに再度トレンドになりそうです。
【トレンド柄】チェック、ペイズリー、パッチワーク、アニマル
例年通り秋冬トレンドはチェック、アニマルです。2020年秋冬は新たにペイズリーやパッチワークも注目されそうです。チェックアイテムは既に持っている方は他のパターンにもチャレンジしてみては。ペイズリーやパッチワークは、好みが分かれますが主張の少ないものは取り入れやすく合わせやすいです。
チェック
2020秋冬トレンド13
参考ブランド:マイケルコース(MICHAEL KORS)、グッチ(GUCCI)、ミュウミュウ(MIUMIU)、ディオール(DIOR)、バーバリー(BURBERRY)
2020秋冬チェックは各ブランドによってパターンが違いました。パターンは主にバッファローチェック、ブロックチェック、ギンガムチェックが見受けられ、カテゴリはワンピースやアウター、スカート、パンツ、ジャケットと多く展開されていました。カラートーンもレトロ調なものが多かったです。
ペイズリー
2020秋冬トレンド14
参考ブランド:フェンディ(FENDI)、マイケルコース(MICHAELKORS)
ペイズリーは総柄仕様でワンピースやアウターに用いられていました。この柄は大きさで印象が変わります。柄を大きくするとレトロ感が強くなり、小さくすると上品な印象を与えます。
パッチワーク
2020秋冬トレンド15
参考ブランド:マルニ(MARNI)
パッチワークで目を引いたのはマルニです。ファーストルックからリサイクル・古着のレザーでパッチワークを表現していました。これを機に古着人気が再燃するかもしれません。古着のように長く使われることもサステナブルの一環です。
アニマル
2020秋冬トレンド16
参考ブランド:フェンディ(FENDI)、ミュウミュウ(MIU MIU)
アニマル柄はフェンディではファーコートやニットカーディガン、ミュウミュウではワンピースやスカートで見られました。特にミュウミュウのヒョウ柄コートは存在感抜群でした。
当ブランドはPierrot(ピエロ)本店という通販サイトがあり、本店サイト以外にも楽天市場店やZOZOTOWN店など計8店舗を展開しています。また、GINGER(ジンジャー)・CLASSY(クラッシー)・STORY(ストーリー)など多くの人気ファッション雑誌でも掲載されています^^ おかげさまで、毎日5万人以上のお客様に訪れて頂いており、20代30代40代女性を中心に様々な世代の方からの注目度も上昇中です♡Instagramアカウントはこちら |
- 1
- 2